昔、ハンサン王という人が、悪い王のために“トラ島”というところに島流しにされました。
その島にはトラしか住んでいないので、きっとトラに食われてしまうだろうと考えたのです。
でもハンサン王は、その島でトラに助けられてずっと生きていました。
ハンサン王は、トラに教えられた草の根を食べて元気に暮らしていました。
そのことを知ったハンサン王の元いた島の人たちは、悪い王を追い出してハンサン王を呼びもどすことにしました。
島にかえる時、ハンサン王はトラに教えられた草の根を持ってかえることにしました。
それが今みんなが食べている芋のはじまりだということです。