Skoop On Somebody

聞き手・柿元麻衣、取材協力・呉島英男さん(以下ヒデボー)
 
一年に一度2つの星が出会う七夕のように、毎年星まつりに石垣島を訪れるSkoop On Somebady の皆さん。3年目の今年は石垣市から「天の川大使」に任命され、9月には星まつりのテーマソング「永遠の星空」を収録したCDもリリース。星まつり本番前のSOSにインタビュー!

―星まつりに参加するようになったきっかけは?

KO-HEY
3年前に石垣島出身のギターリストの知念輝行君が、こんなのあるよって話を持ってきてくれたんです。その話を聞いたマネージャーが「出ましょうよー!」って。星を見るためにライトダウンするのはすごいなと。僕たちも「amanogawa」という曲を出してるし、ピッタリだなと思いました。それから石垣市の観光課に問い合わせてお願いしたんです。でもその時にはもう星まつりのプログラムは全部決まっていて。それでも「出させて下さい!」と必死にお願いして、無理やり出させてもらいました。
ヒデボー
3年目でようやく天の川大使ですね。本当は1年目でも良かったくらいだと思うんですけど。
TAKE
BEGIN の方とも話したんですが、本来ならこの星まつりに来るのは彼らだと思うんです。そこを縁もゆかりもない人間が飛び込んで来て、受け入れてくれた。そこにすごく意味があると思う。ここに来るときはSOSとしてではなく、TAKEでもKO-HEYでもKO-ICHIROでもなく、それぞれが本当に個人的に、人間として来ています。3年で天の川大使に任命していただけたのは、自分たちとしてはむしろ早いくらい。

―星まつりのテーマソングが9月7日にリリースされますね。作詞をBEGINの島袋優さんが担当されているということですが

KO-ICHIRO
曲自体は去年作っていて、昨年の星まつりで披露もしているんです。去年こちらに来る前に観光課の方から、「テーマソングがあればさらに盛り上がりますよね」という話がありまして。それなら喜んでということで、曲を作らせていただきました。でも、より島の人たちの歌になればいいなという思いがあったので、今回新たにCD化するにあたって、BEGINの島袋さん、上地さんに協力いただいた訳です。

―曲作りに関してのエピソードを教えていただけますか

KO-ICHIRO
すぐに曲ができたんですよね。こっちは時間感覚などが我々の普段の暮らしとは違うんです。島時間だったり、人があったかい感じとか。いい意味で、ゆるいと思うんですよ(笑)。人の温かさや初めて見た海の色、風の感じ。竹富島に行って自転車でぶらぶらした時に感じた気持ち。初めて島に来た時に全身全霊で受け止めたというか、感じたんですね。そういうものがすぐにメロディーに変わりました。

―離島はいろいろ行かれてるんですか?

KO-HEY
僕は竹富島に一度行かせていただきました。妙な看板とか色が入ってなくて、島のまんまの色というか。ちゃんと守られているんですね。改めてきもちがいいなぁと思いました。
KO-ICHIRO
一昨日の台風のとき、一瞬台風の目に入ったでしょう? あの時って無風状態で時が止まっているような妙な感じがするじゃないですか。その感覚を竹富島に行った時に感じましたね。もちろん木の葉が揺れている音とかするんですけど、静寂さがある。その空気が素晴らしくいい。普段感じられない空気感だと思うんですよね。
TAKE
僕は観光客が行くところはまず行かないです。その土地の一番深いところに行きたい。例えば漁師と友だちになってその人の家にご飯呼ばれたりとか。「いらっしゃいませ」っておもてなしされるよりは、自分でその土地に飛び込んでいくのが好きです。石垣島は3年目ですが、深い部分で付き合える仲間ができましたね。去年島のサーフショップに洋服を買いに行ったんですけど、それがきっかけでつながりができて。秘密のサーフポイントに連れて行ってもらったり、一緒にサーフィンしたり。ヒデボーもそのつながり。いろんなところを見て回ったりはしないけど、例え狭くても深い部分で人と出会うのが好きです。人がその島そのものだと思うし。「来ました!」というより「帰ってきました!」と言える、「おかえり」と言ってくれる場所。そういう関係になるのに石垣島はスピード速かったですね! 他の土地だとクッションを置くんですけど、ここだとクッションがない(笑)。そういう深い部分、この島の特色ですね。

―沖縄で好きな食べ物はありますか? KO-ICHIROさんはそば好きだとお聞きしましたが

KO-ICHIRO
そばも店によって違いますね。いろんな店で食べ比べたりしてます。普段からゴーヤチャンプルーとかも大好きで、自分で作ったりするんですけど、やっぱりゴーヤが違いますね。ゴーヤスライスなんて東京で食べたら、よっぽど塩もみするか、水にさらさないとスッと食べれないですよ。ゴーヤチャンプルーもここだとどこで食べてもおいしいです。物がいいんですね。
KO-HEY
僕はお酒ですね。昨日もね、台風の影響で飛行機が遅れて時間があったから、「もう飲もう!」って。こんな話、当たり前すぎてごめんね(笑)。でも東京で仕入れたものと全然違う。何飲んでも、何食べてもおいしい。
TAKE
3年間毎年欠かしてないんですけど、焼肉ですね。全員で牛一頭くらい食べます。やっぱりうまい。ひたすら肉!

―最後に読者にメッセージをお願いします

TAKE
9月に「happypeople」という新曲が出ます。そのシングルの中に星まつりのテーマソングであり、僕らが思う石垣島をテーマにした曲が入っていますので、是非聴いて下さい。七夕のように1年に1度会える仲と言ったらなんですけど、深く心の中にある土地なので、末永く宜しくお願いします。
KO-HEY
島に帰ってきて思うことなんですが、いつも急に肩こりがとれるんです(笑)。そういうパワーを持った場所でお祭りに参加させてもらえて、曲を作らせてもらえて、すごく幸せです。毎年こうやってお会いできるのを楽しみに、そして光栄に思っています。
KO-ICHIRO
いつも変わらずにいて下さいというのはすごく勝手なお願いだと思うんです。それでも、普段の生活の中で島がどんな風に変わっているかは僕らはわからないですけど、帰ってくると変わらず迎えてくれるその空気感や自然がいつまでもここにあってほしいと思います。また、それを守るために協力できることは何でもやっていきたいと思っています。いつまでも帰れる場所として、迎えてくれる場所として、あり続けてほしいです。島のこと、とても大事に思っています。
KO-HEY
それから、年末(12月26日)に武道館でクリスマスライブをやるので、是非遊びに来て下さい。
KO-ICHIRO
ちょっとおもしろ企画を考えててね、ライブが終わった後にみんなでそのまま打ち上げをしようと。場所を借りて、ディスコをするんですよ。打ち上げに参加できる人はツアー組んで参加するという形ですね。だから2日間空けといて下さいということ(笑)。
TAKE
来たからには朝まで参加ね!
 

Skoop On Somebodyプロフィール

1995年、大阪でSoul,R&B,Gospel…Black Musicを愛するTAKE(Vo.)、KO-HEY(Dr.)、 KO-ICHIRO(Key)の3人により「SKOOP」結成。1997年2月メジャーデビュー。アルバム3枚を発表した後、2000年4月にアーティスト名を現在の「Skoop On Somebody(スクープ・オン・サムバディ)」に改称。ボーカル・コーラス・演奏・ソングライティングに至るまで全て自分たちでこなす、日本では稀有な存在のセルフ・コンテインドバンド
 

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