サンゴ礁のキケンな生物と応急処置

備えあれば憂いなし。サンゴ礁の海はとっても綺麗ですが、時に危険も潜んでいます。正しい対処法を学んでおくことで、いざという時に助かります。
 

ハブクラゲ

5~10月頃に発生するクラゲ。水深50cmほどの浅い場所にも来るが、半透明で見つけにくい。刺されるととても痛く、時にはショックで心肺停止を起こすこともあり、死亡者も出ている。
対策としては、ハブクラゲ侵入防止ネット内で泳ぎ、ウエットスーツや長袖Tシャツなどを着て肌の露出を減らす(刺されても毒針が皮膚まで届かない。※完全に被害を防げるわけではない)。 ※2016年夏に防止ネットが張られていたのは、石垣島底地ビーチ、マエサトビーチ、フサキビーチ、サンセットビーチ、南ぬ浜町ビーチ、小浜島はいむるぶしビーチ等。

ハブクラゲに刺されたら!?↓応急処置↓

 
↓↓↓ 以下の生物(ゴンズイ~ガンガゼ)の応急処置 ↓↓↓
※目に見える大きなトゲは取り除き、40~45℃程度のお湯につける。ビニール袋にお湯を入れ幹部に当ててもよい。
 

ゴンズイ

背ビレと胸ビレに毒のトゲを持っている。釣れたゴンズイを針からはずす時は注意。

 

ミノカサゴ

背ビレと腹ビレ、尻ビレに毒がある。動きはゆっくりで、近づいてもあまり逃げない。驚かせると背ビレを立てて威嚇する。

 

オニダルマオコゼ

色や形が石や岩に似ている上に砂中に潜っていたりするので、知らずに踏んで刺さることがある。背ビレの骨はとても硬く、ゴム底の靴などは突き通す。

 

オニヒドデ

直径30センチくらいで、毒のあるトゲのついた腕を10~17本持つ。昼間はサンゴなどの下に隠れていることもあるようなので、むやみに手を入れないように。

 

ガンガゼ

トゲは折れやすく、刺されると激しい痛みがある。折れたトゲが体内に残っていることもあるので病院に診てもらうこと。

 
↓↓↓ 以下の生物(マダラウミヘビ~ヒョウモンダコ)の応急処置 ↓↓↓
※毒を絞り出しながら早急に病院へ運ぶ。
 

マダラウミヘビ

ウミヘビはコブラの仲間で強い神経毒を持つ。咬まれると神経がマヒして動けなくなる。ウミヘビの方から近寄ってくることもあるが、絶対にいたずらしないこと。

 

アンボイナガイ

殻の長さが10センチくらいになる大きな巻貝で、赤茶色の網目模様がある。神経毒で刺されても痛みはほとんどないが、すぐに体がしびれて溺れる危険性がある。

 

ヒョウモンダコ

体調12センチくらいの小さなタコ。驚いたりすると青い模様が鮮やかになり綺麗に見える。サンゴ礁の岩穴や石の下などに棲んでいる。フグと同じ毒(テトロドトキシン)を持つ。

 
↓↓↓ 以下の生物(マダラウミヘビ~ヒョウモンダコ)の応急処置 ↓↓↓
※毒を絞り出しながら早急に病院へ運ぶ。
 

カツオノエボシ

外洋性のクラゲで、風の強い日に岸に打ち寄せられることがある。青い浮き袋(気胞体)で水面に浮き、その下面には数本の長い触手が垂れ下がっている。

 

ウンバチイソギンチャク

直径10~20センチのイソギンチャクで強い毒を持つ。潮干狩り中などに気付かずに刺されることがある。症状が長引いたり腎臓などが悪くなる場合もあるので、刺されたら病院へ。

 
応急処置の後は、細菌による二次感染を防ぐために患部を清潔に保ち、医師の診察を受けましょう。
問い合せ先:八重山保健所生活環境班 ☎ 0980-82-3243(資料提供:沖縄県衛生環境研究所)