りんせんバンドのリーダーとして、国内外で活躍する照屋林賢さん。
西表の旅に同行させてもらって、林賢さんに八重山の魅力、旅の楽しみ方を語ってもらった。
照屋
中学の時に父親の持っている写真の中に八重山の写真がいくつかあったんだけど、それがすごく良かったんだよね。だから、そのころとても行ったみたかった。初めて八重山に来たのは20代のときで、そのときは西表島に行って、滝に打たれたりしましたね。それが初めての八重山への旅だったかな。
照屋
昔なんだけど初めて八重山民謡を聞いたとき、とても良いと思った。それに、沖縄本島の音楽とは全然違う。自分としては、八重山民謡の表現の仕方が好きですね。
照屋
大工哲弘さんとは長い付き合いですね。あとはビギンとかですね。沖縄県、八重山からもっとたくさんのアーティストが出てきてほしい。
照屋
音楽は常に自給自足でないといけないと思う。沖縄だけっていうのは経済的に難しいからみんなメジャーからだしているでしょう。今は、インディーズというスタイルもあるけど、バックにはメジャーがついているよね。そういう時代だから自立型じゃなくなっているね。本土で商品として売れたとしても音楽の本質はどうなのかというと、僕は首をひねるかな。本質が無いものは難しいと思うんですよ。音楽の本質があれば県内で充分だと思う。どうしても高校生や若いバンドの人たちは、本土で売れたい、メジャーで売れたいという感じでやっているから、音楽の本質というものが変化しつつあるような気がする。
照屋
観光客が年々増えているけど、観光客はこれだけ来れば充分だと思う。それに、いろいろな施設を作るんじゃなくて、今あるものの質を高めていってほしいね。もっと癒される沖縄を作りあげていかないと、そのうち飽きられてくると思う。
照屋
レコーディングスタジオとライブハウス「カラハーイ」、ハワイアンレストラン「プナプナ」などをやっています。
照屋
若い人には、もっと自分の足下を掘り下げるというか、自分の質を高めていってほしいですね。若いうちはどうしても本土に行くと思うけど、どこに行っても自分の中の本質というものを見失わないで、がんばってほしいね。
照屋林賢(Teruya Rinken)プロフィール
株式会社アジマァの社長、りんけんバンドのリーダー。沖縄固有のリズムとメロディにこだわりながらも異なる音楽のエッセンスを積極的に取り入れ、りんけんサウンドの創造を続けている。