比屋根
15歳のときです。世界各国をまわりたいと思っていました。そういう本を読んで、自分がそんな主人公になれればなあという夢を持っていましたね(笑)
比屋根
夜学に行かせてくれるという条件でアルバイト的に始めました。
比屋根
沖縄本島には一度出店の話があったのですが、実現しませんでした。
比屋根
たかがお菓子ですけど、これも芸術だと思います。それがたまたまお菓子なんであって、彫刻であり絵であり、一緒だと思うんですよね。また音楽の世界とお菓子の世界にも音や味は”見えない”という共通点があるんですよ。
比屋根
ですから芸術的な感覚がないといい作品というのはできないと思います。私は長くヨーロッパで見聞し、今でも年に2~3回は旅行に行きます。スイス、フランスなどの美術館で近代美術作品を見たりして、感覚を養うようにしているんです。これもケーキを作る上で色彩的な感覚などに役立つと思うんですよ。
比屋根
ええ。私は生涯白衣を着た経営者でありたいと思っています。常に職人でありたいと…。
比屋根
10年以上の経験を持つ者だけでも100人以上います。海外研修も積極的にやっていますし、女性も伸びてきています。女性ならではの色使いや、やさしいデザインがあるんですよ。味付けもそうです。食べる人も女性の方が多いですからね(笑)
比屋根
世界大会でうちの技術が良かったということもありますが、うちの経営スタイルが利益本位に走らずに、ヴィタメールの伝統を守ってくれるのではという信頼があったんじゃないでしょうか。
比屋根
地域に密着して文化を高めるために、エーデルワイスグループの各店舗の総合ショップをやりたいと思っています。外を見ると緑や泉などがあるような…、自然の公園の中にそういう夢のある店が作れたらいいと思います。
比屋根毅(ひやねつよし)プロフィール
1937年9月1日生まれ。石垣市登野城出身。
全国に140の店舗を持つ、エーデルワイスグループの代表取締役社長。
ベルギー王室御用達のチョコレート専門店ヴィタメールから、門外不出の技術を提携した。