沖縄の古い童唄に、
月ぬ美しゃ十日三日
みやらび美しゃ十七ツ
ホーイチョーガ
というのがあります。なんだかとてもゆったりとして、気持ちが安らぐような唄です。そして、こんなことを想像するのです。
お月様がいちばん美しく見えるのは、満月のちょっと前の十三夜くらいの時で、女の子がいちばん美しく見えるのは十七歳くらいの時ですよ。
それまでに、機織りや糸紡ぎ、色染と、いろんな事を身につけて、いいお嫁さんになれるよう、支度をしておくんですよ。なんてお婆さんが孫を前にして話して聞かせながら、手仕事をあれこれと教えてくれるのです。