6月23日午後3時から平成28年八重山戦争マラリア犠牲者追悼式が開催され、多くの市民が参加した。今年は、八重山戦争マラリア遺族会会長の佐久川勲氏が追悼の言葉を述べた。前会長の篠原武夫も代表焼香に出席。今年も、焼け付く日差しの下で執り行われ、当時の厳しい自然環境が忍ばれた。ただ、現今の与那国島・石垣島の自衛隊配備の促進状況が、この平和の祭典のどこにも現れず、挨拶などにも何か足りない感覚が残った。作文は作文。一過性の流されていく定番式典。作文の杖に助けられて、その場が凌(しの)がれていく。こういう事態は、緊迫した状況が来ても、来なくても、よい状況を作れていくようには思えない。