野鳥たちも渡って到着直後は縄張りに五月蠅い(うるさい)。5月31日、新川川河口に3羽のオオアジサシが飛来。そこにこれまで出入りしていたコアジサシの群れが周囲を旋回している。実は、カラシササギが一羽、アジサシたちが集まる洲に降りたって、様子をうかがっている。沖にあらわれた干潮帯の時に現れる洲に誰が気にするかと思いきや、このチュウサギは、真剣に排除をねらっている。新川川河口は、2羽のクロサギがいつも陣取っていて、彼らがコサギやチュウサギ、アオサギを追い立てていた。今回、河口から沖にできる定番の州は、長くあるわけでもない。しかし、気になるのかカラシラサギがプレッシャーだ。3羽がどうしようかと話し合う中、にらむカラシラサギ。上空では、空域は占拠したとばかり、コアジサシがめまぐるしく旋回して見せている。やがて、コアジサシも洲に着陸。すると、カラシラサギが3羽ににじり寄る。とぼけて、移動するオオアジサシだが、コアジサシのいる側に迫って、そこで仲間合流で、対抗するとみるや、大胆にカラシラサギはオオアジサシに近づいて、一羽を排除。残る2羽に迫ると、たまらず洲から退散。コアジサシも一斉に舞い上がり、しばらく空域を主張するかに旋回を繰り返すが、やがて退散。アジサシがいなくなると、さっさと中洲を去るカラシラサギは、クロサギほどどぎつい排除はしないが、じわじわと追い立てて、追い立てながらその場所は使わないと来ている。底意地が悪い。