3万年前の航海再現の説明会

3万年前の航海再現の説明会

 2月22日午後7時から石垣市健康福祉センターで、「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の説明会が実施された。これは、南西諸島で発見された2万から3万年前の遺跡の存在から発したプロジェクト。人類ホモサピエンスが誕生し、アフリカから渡ってきたとき、大陸と台湾は陸続きで、台湾から与那国、与那国から石垣島へ、船で渡ったのではないかという推論の元、その再現をしようというプロジェクトが、国立科学博物館の海部陽介氏によって説明された。実際に、与那国から石垣島への航海を、草を束ねた船で渡ろうというもの。2016年7月に予定され、その次は台湾と与那国間を2017年7月に予定。まず最初の与那国-石垣間の航海の必要資金2000万円のための支援金が募集されていることが発表された。2月14日には東京・上野の国立科学博物館でプロジェクト特別説明会「3万年前の航海をどう検証するか」が行われており、2月21日には沖縄県立博物館・美術館でも実施済みで、ロマン溢れるプロジェクトは、いろんな人が研究をしながら進めることで達成するため、大勢の協力者が必要だと述べていた。
 質疑応答のコ-ナ-では、子供からこのプロジェクトでお金儲かるのかといった声がでて、会場を沸かせるなどして、和気藹々に説明会は行われていた。黒潮をどう横断したのか、その難問は多く、会場に足を運んだ人の数も多いのは、やはり石垣島に白根竿根田原遺跡が出ているから。ミステリアスな太古の人類の足跡をたどるプロジェクトが始まっている。

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