25センチから30センチの鳩サイズながら、中国北部および朝鮮半島から群れで渡ってくる腹の赤い鷹、アカハラダカが、八重山を通過しはじめている。9月15日、石垣島バンナ公園の渡り鳥観察所で午前9時半、アカハラダカの群れが雲間から降りてきた。
南風が吹く日でありながらも、1羽、2羽と低い雲間から続々現れて、上昇気流を見つけては、群れて気流に乗り旋回を繰り返す。下から上に回りながら登っていくことで、空中に鷹の柱ができ、それが鷹柱(タカバシラ)で、数度、同観測所の周辺で13羽が旋回したあと、東南アジアへ向け飛び去った。直後に、北の空から25羽が、豪快に旋回。南風は微風。強風ではないから、彼らは軽々と南へ向かって羽ばたいていく。