8月15日、午後6時頃、石垣島で西の空に大きな鳥の形をした雲が現れた。その雲が夕日とはまったく違う様子で、色が変わりだした。そして、どんどん拡大。はっきりしたものではないが、彩の鮮やかさが目に止まる。
これは彩雲と呼ばれる気象現象で、瑞雲(ずいうん)、紫雲(しうん)とも呼ばれ、虹と同じく、水の粒に光が当たり、屈折の角度の違いから色が分散して、まとまって色が付くものだとのこと。彩雲の場合、きれいに並ぶとは限らない。虹が太陽とは逆の方角に出るのに対し、彩雲は太陽の側に現れる。この日も夕刻に西だから、その通りだ。5分ほどで瞬く間に消えた彩雲だが、突然の目撃で、何か得した気分に浸れたのは、いうまでもない。もしや吉兆かと、少し期待したが、別段、何もないのも、いわずもがなだ。