7月24日は、八重山漁協一本釣り研究会のサメ駆除がおこなわれ、仕掛けと運搬役に14艘の漁船が出港。この日は、こぶりなサメが17時時点で22匹が水揚げされた。
イタチザメや、ツマジロザメなど、今回の仕掛けがイカのゲソとマグロの頭とあって、揚がって来るサメはどれも若い小型のものが多い。実際、小型の若いサメが、なんでも噛み付いてくるので、漁師には困り者で、直接的にはちょうど良いが、大型のサメの繁殖を考えると、これもねらいたいところ。この日、17時時点での最大は250キロで、例年、400から500キロが上がることを考えると、ちょっといつもと違う。
なぜ、サメを駆除するか。実は、本土の大型漁船と違い、地元漁師の小さい漁船の伝統漁法での取り組みでは、サメによる獲物被害は死活問題。なにしろサメは漁船をつけて、仕掛けにかかった魚を横取りしてしまうからたまらない。間違っても、サメ駆除を観光用と勘違いされては困る。迫力不足ととらえるのは大間違い。今回は、例年参上するTVクルーの取材もなく、動物愛護団体を刺激するような、誤解が広がることはなさそう。明日は一晩仕掛けたものにかかるものを揚げて、サメ駆除は終了予定。