クロツラヘラサギが新川川河口に飛来

クロツラヘラサギが新川川河口に飛来

 7月13日、午前10時頃、石垣島新川川河口でクロツラヘラサギ1羽がエサを漁っているのが見られた。独特のヘラ状のクチバシを左右に振りながら、水中の小魚やカニ・エビなどを捕獲。4月中旬から7月中旬までが繁殖期とされる。繁殖地は朝鮮半島の西岸の38度線以北の離島で、越冬地は台湾、香港、ベトナムが主要地。日本でも九州以南で越冬する。今回、7月にクロツラヘラサギが見られるのは珍しい。この野鳥は、東アジアにのみ生息するコウノトリ目トキ科の野鳥で、約2000羽しかいないとされる絶滅危惧種でIUCNでは絶滅危惧種、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠA類に指定されている。近年、台湾南部に約1000羽の個体が集中して越冬していることが判明。昨年10月12日に石垣島を40羽の群れが通過するのが、観光客に目撃されているのも、うなずける。

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