7月10日、台風9号が935ヘクトパスカルの低い気圧となり、宮古島の北150キロの洋上を北西へ移動。沖縄本島と宮古島を暴風域に巻き込み、最大瞬間風速が久米島で49mほど。沖縄本島と宮古の間に広がる宮古凹地の中間を、大型の台風が通過というありがたい台風。梅雨が短く、雨量も少なかった八重山では、まさにゆがふの台風。台風らしい激しい雨風はそれほど見られず、石垣島では空港閉鎖に船の全便欠航が島の活動をストップさせているのみ。停電も聞かれない。
昨年も、この時期(7月8日)8号が通過しており、このときも幸運なそよ風台風。温暖化の影響なのか台風銀座の八重山には、長閑に済む台風が続いているおかげで、ちょっと緊張感が落ちがち。予報で925ヘクトパスカルが接近というと、通過後は長い停電を覚悟する必要がある規模。気圧と最大瞬間風速が釣り合っていない台風通過が、最近多いように思えるのは、錯覚か。