なぜ誘蛾灯

なぜ誘蛾灯

 3月22日、午後8時頃、オモト岳の麓に2つの誘蛾灯が仕掛けられているのが見られた。この時期、ヤエヤマホタルの点灯がはじまる時期ながら、なぜかこの日、オモトの山中で、日没後の車の移動が多く見られ、どこか不思議ではある。蛍の観察は、ゆっくり、徒歩で移動するのが普通で、車で観察者が歩く場所を、ライトを光らせて走らせることは、まず蛍観察を目的にくる人ではない。はたして、彼らは何者なのか。石垣島の山中に入って、人目をはばかり、昆虫や植物を盗掘しているとすれば大問題。近く石垣市稀少野生動植物保全種および保護地区の指定が実施される。そのための動植物の駆け込み略奪がはじまっているのか。今、島の山麓でガイドなしに、目的なくうろつく観光客には、注視の必要がある模様。観光地といえども、島の自然は市民の大切な資源。一部の盗掘に力を貸す市民は、多くの市民を裏切っている。昆虫の研究者が、多数の昆虫を略奪、あるいは殺戮しなければ新種が発見できないというのであれば、どんな研究なのか。どんな権利があってそんな研究が認められるのか。屁理屈を主張して自由を唱えても、島を大切にできない行為である以上、その自然破壊の自由は、認められるわけがない。

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