3月6日は、旧暦の1月16日。この日は、八重山ではご先祖様と家族が、お墓で正月行事をする。あの世の正月とされ、八重山の各離島の墓場は、多くの人々が墓前で手を合わせ、ご先祖様へ家族の家内安全、あるいは商売繁盛など、願いを込めて祈る日となる。この日のために、各家庭は供物の用意に時間をかけ、スーパーなどでも、オードブルが多数売られる。この日にあわせて帰省する人も多く、島の墓地には、大勢の家族が揃って、一家団欒のひと時を過ごしていた。墓地で展開する不思議な空間だが、これが大勢でどこもかしこも、料理を手に集まるために、島では普通で、学校は午後から休み、商店も休むところが多い。新聞も次の日は休刊日にしてある。