数は確認されていないが、毎年、越冬するサシバが八重山各地で見られている。12月18日、バンナ公園Aゾーンに、10月の渡りで毎年飛来するサシバが一羽だけ単独で枯れ枝に泊まっているのが見られた。暗色のサシバだ。サシバには淡色のものと暗色の2種類おり、このサシバは暗色の方。元来10月に飛び去っているが、この個体は石垣島で越冬を試みている。今季12月は例年にない冷え込みで、餌となるカエルやトカゲ、ヘビ、昆虫類が見られにくくなるため、厳しい状況がはじまっている。この日、時折、雲間から射す日差しが救いの手で、餌のいそうな場所へ移動している様子は、どこか険しい。