今年も11月開催の石垣島まつりが隆盛に幕を閉じた。最後のフィナーレは、毎年恒例の市民が待ちに待った花火大会。石垣島の夜空に約288発の大輪の瞬間アートが爆音、轟音、パチパチ鳴る破裂音とともに展開。約10分後には、特大の花火の連続で締めくくり、周囲からは自然に拍手がわき上がっていた。石垣島まつりの花火は、川平のものや、太陽の里などと比較すると意外に単調だと言われるが、花火は眺める人から港を越えた埋め立て地という遠い場所からの発射であれば、見える色合いも、単調になって当然。近くで見れば、また違って見えてくるもの。この日は、サザンゲートブリッジ埋め立て地に100台以上の車が花火の打ち上がる西方向に並んで、車内から見学。少しでも近くで見たい派が集結していた。午後8時20分頃には、続々集まった車が、ヘッドライトを切って花火の打ち上げを待っていた。定刻より少し過ぎた43分頃になると、会場からのカウントダウンが聞こえてきて、そのカウントがゼロになる前に、一発目がシュルシュルと夜空に打ち上がると、続々大輪の花が夜空に咲き出した。恒例すぎて、地元では当たり前の石垣島まつりの花火大会。全国的に花火大会は夏が主流。晩秋の石垣島での11月の花火は、観光客には常夏気分に浸れる材料になるかもしれない。まぁ、地元ではこれを見て「夏とのお別れ」的に、感傷に浸る人もあるかもしれないが・・・ちょっと遅い。