今年の五穀豊穣に感謝し、来夏世の豊作を祈願する恒例の四ヵ字豊年祭のムラプールが、7月22日午後3時30分から行われた。台風10号が南の洋上から石垣島へ向かって23日頃通過の可能性を持ち、強風が昼過ぎから吹き出す日和りながら、会場の真乙姥御嶽に多くの字民、市民および観光客が、石垣島最大のイベント四ヵ字豊年祭に集まった。新川の旗頭2本矢頭と田頭が鳥居に到着後、周辺字の旗頭が集結。新川字民による奉納から始まり、お隣の双葉公民館や兄弟村の大川字会、石垣公民館、登野城公民館と、地域と農業関係者の持つ旗頭が次々に真乙姥へ奉納を行った。奉納の後は、五穀の授け式が行われ、その後は女性らだけによって行われる綱引き「アヒャーマ綱」が行われた。儀式はこれで終わり。その後、昔の新川の番所近くへ移動して、ツナノミンや大綱引きが行われた。これらは余興で、大勢の人で賑わう中、高校生の芸能や観光客も飛び入りでいっしょに踊るなどして、大いに盛り上がり、大綱引きも集まった人が自由に参加できるとあって、熱気むんむんの壮大な綱引きとなっていた。この日、綱引きは西が勝ち、五穀豊穣が約束され、集まった人は引いた綱を、縁起が良いからと、切り分けて大切に家に持ち帰っていた。