南山舎大賞贈呈式と講演会開催

南山舎大賞贈呈式と講演会開催

 第2回南山舎やいま文化大賞の贈呈式が4月26日午後3時から大浜信泉記念館多目的ホールで開催され、約60名を越える来場者が詰めかけた。第2回目の南山舎やいま文化大賞に輝いたのは、小菅丈治さん。受賞作品は「アジアから見た八重山の海」と題した27節で構成された大作。この日、贈呈式では選考報告が波照間永吉氏から行われ「今回は応募総数が3作品と少なかったものの、力作が揃い、中でも受賞作品は南山舎やいま文化大賞の精神にふさわしいものとなったと、喜んでいる」と述べていた。受賞者挨拶では、小菅氏が八重山は熱帯だが、北から見れば、それは温帯とは違いがはっきりする。ところが南から見れば、北限とされる熱帯で、熱帯の特長は消えて見えてくる。この南から見た場合の八重山の姿には、面白いものがあるのではないか。この観点で、綴ったのが、この作品」だと述べていた。この後小菅氏による講演会が開かれ、八重山民謡も飛び出すたのしい講演に来場者は有意義な時間を過ごしていた。小菅氏の「八重山を知った上で、熱帯のアジアの側から八重山を見ると、面白いものが見えてくることを述べ、新たな作品のプロットを紹介。国際化する時代にふさわしい新視点は、日本全体にとっても新鮮なものがある。大都市のステロタイプ、テレビ情報のステロタイプ、そしてインターネットの大手WEBニュースのステロタイプを凌駕するものとして、注目に値する。そう、それは「逆光ではなく順光から」というもの。

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