3月下旬から八重山に東南アジアなどの南方からリュウキュウアカショウビンが飛来して、早朝、キョロロロと独特の鳴き声を島中に響かせている。クチバシが長く体全体が赤で、羽が紫の光沢がある。見るからに目立つ姿に、鳴き声も遙か遠くからも聞こえる大きさで、目立つことずくめの夏鳥だ。彼らは八重山で巣を構えて雛をかえす。
4月22日、バンナ公園の雑木林の中でリュウキュウアカショウビンが鳴き交わしているのが見られた。周囲にはサンコウチョウの鳴き声も盛んに交わされて、「ホイホイホイ」と調子の違う鳴き声が始まると、しばしアカショウビンは黙り込んで、サンコウチョウが去って行くのを待つように、枝にたたずんでいた。営巣ポイントの奪い合いなのか、いつも盛んに移動ばかりするアカショウビンが移動せず、撮影がようやくできたのがこれだ。