4月16日、石垣島の昔のままの河川や山深い渓流でコナカハグロトンボが岩や葉に止まっているのがみられた。石垣島と西表島に生息する固有種のトンボで、成虫は3月下旬から現れ、12月まで見られる。オスは後ろ羽の半分が黒っぽく、目立つ。メスは、それがないのでチビカワトンボに似ており、ただ細長い尾の横側に黄色の細いストライプが一線伸びて見え、羽も薄く黒っぽい。この日、雄雌が近くで葉に止まるなどしており、繁殖の季節に入っている模様。メスが水中に入って卵を産むのが特長で、自然の河川が残っていなければ、絶滅の危機となる。小さな河川が簡単にコンクリートで固めた側溝になっていくことは、問題となる。自然は大切にしたいもの。