シマフジバカマ開花

シマフジバカマ開花

 1月から7月に開花する沖縄・八重山固有種のシマフジバカマがこれ。3月に偶然見つけた。断崖絶壁付近に咲くので危険な場所に薄紫の花を見たらそれだ。「何ものだ」と、思わず口にしたくなる意外性のある花だ。存在感があるのだ。つぼみの赤紫と、花の白っぽい薄紫が、緑に映える。人里離れた風光明媚な見応え在る場所に咲くからだろう。忘れられぬ花である。こういう花が安易に摘まれないように、守りたいものだ。固有種が自生する場所の価値を知らず、公園に咲く花と同じに摘んでしまうのは、あんまりだ。  航空チケットが安くなるありがたい変化の反面、シマを知らない流入者が、どんどんシマの奥に入り込んでいる。先日も昼間に網を持つ人。あるいは夜間、ヘルメットにつけた懐中電灯を照らし、於茂登の山の中を移動する人が居た。彼らが何をしているのか、まったくわからないままだから、心配は増える。

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