雀だが、色が違う

雀だが、色が違う

 どこにもいるスズメが3月14日、石垣島の漁港で群れていたのだが、2羽ほど不思議な色のものが混じっていた。ほかのスズメといっしょに、まったく問題なくいっしょにいるのだが、はっきり違うものがある。色は、全身赤茶色で目立つ。くちばしが少し厚いようにも見える。だが、茶に染まった全身の下の薄く出ている柄がスズメにピッタリ。似ている次元を越えている。これは、何か。不思議だ。2羽は、近くでいっしょにいる時と、離れている時があり、普通のスズメと仲良く並んでみたりしている。ただ、違う色の2羽は明らかに目立つ。さて、亜種なのか。どこか日本以外のはるかかなたから飛んできたのか。スズメが渡る話は聞いたことがない。果たして、わたってきたのか。と、3月21日、石垣島在住の愛鳥家、中本純市氏から、タイにこの柄のスズメが生息しているという話を、野鳥に詳しい人から教わったとのこと。その人はスズメの亜種ではないかと。また、中本氏は別の人から、汚れで茶に染まるスズメが東南アジアで見られると聞いたという。いずれにしても、国内でこの変わったスズメが見られるのは、どうやら石垣島だけのようだ。中本氏もはじめてだという。

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