1月9日午前7時、石垣島名蔵にある石垣島製糖は、不夜城の様相で、激しく白煙を出し続けて、連続80日の糖蜜精製に突き進んでいる。サトウキビを絞り、熱でその液から粗糖をつくっている。冬、石垣島名蔵は、この日灯を絶やさない。TPPの交渉が続く現状でも、基幹産業であるサトウキビ生産は、対数の常襲地帯であれば、手放せない産業だ。すぐには答えが出なくとも、遠い将来でも、農産物の効率化する時代が来てしまう。その時に、ブランドかできる製品になっているか。島の生産品の質転換が急務になる。おとぎ話に出てくるような、かくも美しき不夜城で精製される砂糖の原料、粗糖。まさに南国冬物語だ。