12月2日、石垣島川平にあるシーサイドホテル付近でイルカの救出劇があった。同ホテル宿泊支配人の高橋謙一氏(42)が午前8時に底地ビーチの西側河口付近の海に動く背びれを発見。迷い込んだイルカと判断して、スタッフととも洋上へ岸から3度離すも、もどってしまうことから困っていた。このイルカの遭難を聞きつけたイルカ&クジラ救援プロジェクトの安田雅弘代表がスタッフと共に駆けつけ、対応策を練る。午後2時頃に潮が満ち始めて、湾の外の洋上へ向かって移動を開始。3時には外洋へ戻すのに成功する。安田氏によればイルカの種類はコマッコウあるいはオガワコマッコウとのこと。イルカと鯨の違いは、4m以上を鯨というとのこと。ゴンドウクジラも、名前が鯨とついてもサイズはイルカだ。このコマッコウも、分類上はハクジラ亜目とあり、鯨だが、4mに届かない。となればイルカと思われる。実際、クジラ目があってイルカ目があれば、はっきり鯨はクジラ目と断言できるが、イルカ目は存在しない。となれば、4m以下がイルカというのが、分類上の言い方ではなく、通念上の呼び方である。ゴンドウクジラのような小さいものを鯨というのはおかしいし、コマッコウがクジラ目となっていても、小さければイルカでいい。しかし、突っ込まれると根拠を問われて、杓子定規な人には通念上の話は通じない可能性もある。分類上はすべて鯨としておけば無難で、イルカとつけば、イルカにすればいい。シロイルカが4mを越えていてもイルカに見えるのが、普通だろう。そういうスタンスでこのコマッコウはイルカがいいか、鯨がいいか。私はイルカとするのがいいように思うが・・・。
上の写真は、コマッコウの水中写真(提供安田雅弘氏)