9月3日、石垣島の海岸線近くの水田で、1羽のアカエリヒレアシシギが飛来してるのが発見された。黒いクチバシに喉が白く、頭から上胸にかけて赤褐色で、アカエリと名が付く由来でもある。チドリ目ヒレアシシギ科の野鳥で、この日、夏羽から冬羽に移行する時期のため、赤褐色が薄くなっているが、エリの赤っぽさは、紛れなくこの野鳥のもの。1羽でしきりに餌を探して、忙しく動き回っていた。ユーラシア・北アメリカの北極海沿岸で繁殖し、インド洋沖、南太平洋沖、ペルー沖で越冬する。日本には旅鳥として渡来記録がある。北極から南太平洋への旅の途上に立ち寄ったといったところか。次なる出発に向けて、慌ただしく動き回る様子は、群れを追う焦りなのか、とにかく忙しい旅鳥だ。