ムナグロ飛来

ムナグロ飛来

8月22日、石垣島南部の水田地帯にムナグロが飛来。8月に冬鳥が現れるのは、バードウオッチャーにしか知られていないかも。全国の愛鳥家は、この8月下旬から八重山に入って、渡る野鳥を見に来る。波照間島や与那国島にはそういったバードウオッチャーが集結する傾向がある。このムナグロはシベリア・アラスカ西部で繁殖し、インド・東南アジア・オーストラリア・ニュージーランドで越冬するチドリ目チドリ科の旅鳥。春と秋に日本を通過していくが、南西諸島や小笠原では越冬個体もあるとされる。通過する彼らの姿は、凜々しく、目指す越冬地までの様々な危険に備え、あるものは異種と寝起きをともにし、餌場でも連携して危険を察知。餌場のありかを適切に見つけて、留鳥の襲撃にも備え、気象や行程の難所を第六感で予測して、旅を続ける。なによりこの時期の冬鳥は、先頭を切って旅路についた個体だ。警戒心は格別強いのが、撮影していてよくわかる。こちらが動けば、別の位置にいた野鳥が通報するように、鳴きながら近づいて、去って行く。見事な自然の連携だ。

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