八重山漁協のセリ場では、連日カツオの水揚げが盛んにおこなわれている。八重山漁協所属の2隻のカツオ船がパヤオで釣り上げたカツオを待ち受けるのは市内の十数店のサシミ屋のアンマー(母親)の面々。彼女らの魚争奪戦は、この時期の風物詩でもある。6月26日、午前10時15分、カツオ船あずさ丸が漁港に入港直後、カツオが積まれたプラスチックのかご箱が水揚げされると我先に殺到する、サシミ屋の女性陣。かご箱がひっくり返される前に、仁王立ちし、大きなカツオを求めて、女性らの真剣な取り合い合戦が展開。瞬く間に、大きな獲物が彼らの手で持ち去られていく。