八重山漁協では、魚の王様、クロマグロの水揚げが行われている。この時期は40キロから50キロ、時に70キロのキハダマグロも上がり、活況を呈している。なかでもクロマグロは、別格で、船倉から上げられると、周囲からため息ともつかぬ声が上がり、その大きさにいやがおうにも注目が集まる。5月9日は、211キロの新鮮なクロマグロが上がって、セリ場はひときわ盛り上がっていた。マグロ船からは50匹以上のキハダマグロや、カジキが並べられて、大忙しで漁協職員や運送会社の職員らは息つく暇なくマグロを梱包して、本土の市場に搬送する作業に追われていた。この日は22頭目で、昨年八重山では150頭ほど捕れているとされる。まだ、本格的に遡上してきておらず、市内に出回る次元にはほど遠い模様。