石垣市主催の凧揚げ大会が1月8日午前9時から開催された。石垣市主催で毎年おこなわれるコンテスト形式の凧揚げ大会で、多くの市民が八島の埋立地に集まり、自慢の凧をあげていた。八重山には、ピキッダー、ハッカク、アヨウ、シャクシメーといった伝統の凧があり、それを習い知る壮年・老人層や、受け継いでいる青年層には、凧づくりと凧揚げは家族でもたのしめる一大イベント。6月には全国の凧愛好家が集うイベントもあり、八重山には多数の凧愛好家がいることで知られている。コンテスト形式の大会ができるのもボランティアで支える愛好家の存在が大きい。この日は、65の凧がエントリーされ、凧の揚がる角度である仰角や、形などが審査されていた。昨年は天候が悪く中止となっており、正月に皆で挙げたいとする凧愛好家が増えたのか、例年に比べて多い数で、なかでも伝統凧のピキダーのエントリーが25と最も多く、関係者も不思議に感じているようでもあった。「例年、ハッカクの半数がピキダーだった」と、今年のハッカクが19で、例年50ほどの凧のエントリー数からすれば、ピキダーの増えた数だけ、全体エントリー数が増えた勘定。昨年の3・11の震災影響で、絆を意識する人々が増えていることの影響で、伝統凧をつくってみようという人が増えたともいえそう。