12月10日、11日の二日間、八重波月流(やえはづきりゅう)創流記念「いけばな展」(金武春竹家元)が開催された。会場の石垣市民会館展示ホールは、多くの生け花に関心ある人々で賑わった。この日創流となった八重波月流は、本土の池坊系統の華道草真流に所属していた金武春竹(しゅんちく)氏が家元からの許しを得て独立。金武氏は名護や那覇での活動も含めて57年のキャリアもつ華道家で、この独立を契機に石垣市の6社中、那覇1社中、宜野湾1社中が同流派に結集。この日のいけばな展は、創流記念とともに生け花の普及、継承、発展をめざし、地域とのふれあい各社中との交流を目的として開催。八重山ではじめて生まれた華道であるこの同流派は、「自然の美しさを尊重し、現代の生活様式の中から生かされる格調高い生け花を目指し、華道の技法を取り入れるなど四季折々の風情表現に心がけ『自然の心、人の心、花の心』を華道から学び取ることを目指す」と、金武家元は挨拶で触れていた。