11月27日、新石垣空港建設中の工事現場で串焼きの肉の長さを競うギネス挑戦がおこなわれ、16時18分、ギネス側審判のフランクフォーリー氏によって、ギネス記録107・6メートル達成が宣言された。石垣島の特産品、石垣牛のアピールをねらったギネス挑戦は、開催2日前にレバノンによる97m越えが判明したことで、4倍の長さに切り替えての波乱含みの再仕切りとなった。さえぎるものない海辺の空港でもあり、天候も崩れる可能性が高いままながら、悪条件も省みずに強行突破のギネス挑戦だった。支援する建設業協会や、調理師会、商工会、観光協会などの関係団体が、全力疾走で駆け出してのギネス挑戦は、努力の甲斐あって見事に達成。宮良の赤馬の碑から渋滞が発生するほどの、破格の込みようで、会場に集まった1万5000人よりもはるかに多くの市民が、会場に足を向け人気を博したイベントになった。ただ、あまりに車が殺到したために、国道はまったく動かない渋滞となり、引き返す人も相当数あった模様。原因は、空港に入る経路上にあった段差で、そこで多くの車がスピードを落とし、ゆっくり車を操作するために、あとに続々車が止まり、渋滞が生まれていった模様。殺到した片側一車線の国道390号の一本道にも問題はあるが、乗用車が多数来ることを忘れた、ちょっとした見落としで影響は大きなものとなった模様。これは帰り道でも同様で、なかなか空港から出られない状況が生まれていたのでも、よくわかる。ギネス挑戦のGチケットをもつ1710人が、粘り強く串焼き準備を待ち、軸を折らないように慎重に肉を刺して移動。延々続く長い串刺し作業を終えたら、今度は合図とともに一斉に串を持ち上げて火にかける作業。次は串を転がす作業と、焼きあげるための作業が続けられた。肉は、強火で遠火がおいしくなる。そんなわけか、炭火は最初からガンガンたかれて、仕舞には灰が周囲に舞いとび、白い粉が容赦なく肉に付着したが、出来上がってみればローストビーフ調のやわらかい焼肉となり、参加者はおいしく石垣牛を堪能できた。この日の牛肉の消費は約3トン。まさに大栄養会。ただ、楽しみにした人で、交通渋滞から到着できなかった人には、悔しさ残るイベントとなった模様。