石垣島北部の河川の滝でのこと。淡水が流れる滝の、その上流を目指して、ひたすら水流れに逆らって、移動するカナブンが見られた。滝だから崖を上る感じだが、水流がある中を上がっていくのだ。カナブンが水辺で見られることが不思議だが、それ以上に水流に入って、ずぶぬれになって、動いていることが信じられない。水流を避けて移動するならわかる。ところがそうでは全くなく、むしろ流れがあるほうへ向かって移動している。こんなことが信じられるか疑問だが、しばらく観察すると、ある瞬間に消えてしまう。水流に流されて、下流の水溜りにたどり着くのが普通だが、見えない。飛んだわけではない。とにかく、なぞだ。