7月に入ってから八重山の各海岸では、ハマゴウの紫色の花が可憐に咲き、そばには実もなって、砂浜をにぎやかにしている。八重山の開花のはじまりは6月から。シソ目クマツヅラ科のハマゴウは、東北地方南部から沖縄まで広く分布。海外では東アジア、東南アジアからオーストラリアまで広範囲に自生域を持つ。開花は本土では7月から9月。海岸を幹が這って広がり、高さは10センチほど。つるのように海岸を這って、広がり群生をなして、誰もが知るお馴染みの植物。一方、石垣島と西表島の固有種のヤエヤマハマゴウは、ハマゴウと違って、1.5mから3mほどに成長する木である。西表島に4箇所、石垣島には1箇所しか自生していない。(写真はハマゴウ)