「5月中旬から6月下旬の間で、梅雨明け直後ならなおのこと、南の方角の水平線に現れる南十字星は、大きく、しかもきれいに見える」というのは、星一徹さん(本名は小西覚さん)。彼は石垣島の南十字星の姿にほれ込んで移住を決めたほどの星好き。八重山星の会の会員でもある。特に、八重山の南十字星は、水平線上に近くに現れるために、その分大きく見える。星好きな人には見逃せない南十字星スポットとなっているという。昨年から、彼は「石垣島STAR GUIDE」の名刺で望遠鏡とカメラをつかって観光客に八重山の星の魅力を紹介している。写真は、6月17日午後8時半ころ、石垣島真栄里海岸から見た南十字星。下には海が見える。もうこの後、10日間ぐらいしかきれいに見える日はないとのこと。南十字星がきれいに見えるこの時期、夜の8時ぐらいから9時まで、南の星空を見れば、この南十字星が見えるという。「ポイントは、右の星と下の星の間に、小さな星が見える。これが目印。」近くの星でも、十字に見える似た星があって間違いやすいとのこと。南半球には、北半球の北極星のような不動の星がないため、この南十字星をつかって天空の南極を見極めるという。この有名な星は、南半球では実用的な星でもあるのだった。是非この時期、八重山では日没後に南の空に南十字星を探したい。(写真撮影は星一徹氏)