6月5日、今年もやしの実流しが田原市観光協会によっておこなわれた。石垣島から20キロ北西の黒潮の流れのある海域でながされたのは101個のやしの実。島崎藤村の詩「名も知らぬ遠き島より流れ寄るヤシの実ひとつ」で有名なロマンあふれる歌「ヤシの実」を、実際に再現させようと、24年前から愛知県田原市観光協会が石垣島を遠き島に見立てて、金属プレートを取り付けたやしの実を海に流してきた。過去23回で2624個のやしの実を流し、今年は107個が南は鹿児島から北は山形の各海岸に漂着。平成13年には念願の田原市に漂着を実現させている。