5月16日、石垣島新川川河口にコアジサシ4羽が飛来して、干潮で現れる砂島に降り、互いに仲間を呼び合い、休息しているのが見られた。近くでバードウオッチングを楽しむ愛鳥家によれば、一ヶ月前には石垣島磯辺でも見たとのこと。コアジサシの飛来は、2度目で、「例年になく早いですね」と、驚いた様子。コアジサシはユーラシア大陸中緯度で広範囲に繁殖し、北で繁殖するものは、アフリカからオーストラリアにかけての沿岸部で越冬する。上空からねらいをつけて水にダイビングして魚を捕らえる様子から、鰺刺(アジサシ)と名が付いたとする説がある。新川川河口には、例年アジサシの飛来が見られるが、コアジサシは昨年7月に飛来。このほかオニアジサシが昨年4月、一昨年はオオアジサシが飛来して愛鳥家を喜ばせた。コアジサシは8月には東京湾に数千羽が集結することで知られ、珍しい野鳥ではないが、姿を見るとまっさきに盛りの夏の到来を感じさせる夏鳥だが、今回はちょっと早すぎかも。