卒業シーズンでデイゴ満開待ち

卒業シーズンでデイゴ満開待ち

長かった深紅の花の沈黙が今解き放たれる。「沈黙の春」という全世界ベストセラー書籍があったが、これまはまさに「沈黙の深紅」。2011年の卒業シーズンに入って、学舎で成長するデイゴの花芽が、7年ぶりに膨らみだしているのは石垣市立大浜中学校のデイゴ。平成17年からヒメコバチの害で軒並みデイゴが枯れ出して、この深紅の花の開花は八重山では見られなくなった。ヒメコバチの害を受けなかったデイゴが咲いてみせれば、それがニュースになったものだった。昨年から「NPO花と緑の石垣島」が高価ながら薬剤を注入する取り組みを石垣市から委託。その成果が、今、実ろうとしている。大浜中学校の卒業式は3月12日。着々と花芽が増えだしている。

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