小中学生が宇宙を体験するイベントが、伊原間中学校と野底小学校、川平小中学校で実施された。10月28日午前9時40分、石垣市立伊原間中学校体育館でJAXA有人宇宙環境利用ミッション本部宇宙環境利用センター技術領域統括の上垣内茂樹(かみがいちしげき)さんによる宇宙一日出前授業がおこなわれ、全校生徒37人が上垣内氏の話に注目した。宇宙授業は、写真や動画をプロジェクターで見せながら、スペースシャトルや宇宙飛行士の宇宙ステーション内での行動を説明。無重力の宇宙船内でどんな作業や実験をし、日常はどんな日々になるかを詳しく教わっていた。このあと野底小学校、川平小学校でも同様のイベントが行われていた。実は、来年(2011年)の6月5日に「第28回宇宙技術および科学の国際シンポジュウム」が宜野湾市コンベンションセンターで予定されており、そのプレイベントとして、県内22カ所の小中学校で「宇宙一日出前授業」が10月6日から12月17日まで実施されている。題して「沖縄で宇宙を体感」。講師は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の教授やプロジェクトマネージャーら6人。日本人宇宙飛行士の活躍を身近で見てきたJAXAの講師が、宇宙について語ってくれるイベントが、県内各地で展開しているもの。宇宙船での宇宙飛行士の活躍ぶり、宇宙船での暮らしぶりを紹介して、子ども達の想像力を刺激して、将来来るであろう宇宙旅行への夢を、実現する可能性にも触れつつ、宇宙開発に理解を求めるねらいがある。地道に、全国各地で活動しているJAXAだが、確かに中学・小学男子には、刺激度は高い模様。