9月から10月にかけて、静かな八重山の御嶽に村人の奉納芸能が多彩に披露されている。西表島の節祭、竹富島の種子取祭のほか、石垣島・川平結願祭、黒島の結願祭、竹富島の結願祭、新城島の結願祭と結願祭ラッシュ。この祭りは年頭から行われてきた神への願いが結ばれたことを感謝するべく、村あげて神前に奉納芸能を繰り広げるもの。10月16日から竹富町小浜島の結願祭が3日間の日程で行われ、17日は嘉保根御嶽の神前で数多くの奉納芸能が繰り広げられた。島の住民や郷友会、観光客などが多数集まって会場を見守り、次々に繰り広げられる芸能の数々を堪能。小浜島では、島の盆や種子取祭またこの結願祭で行われる芸能が、国の重要民俗無形文化財に指定されており、島が大切に保存継承している。この日は、各家々が大切に継承してきた舞踊、狂言などの奉納芸能や、ダートゥーダーやハピラーといった、結願祭でしか見ることができない演目なども披露され、集まった人を喜ばせていた。