まだ誰も見たことのない魚種が八重山の海にはたくさんいるのではないか。日本はほとんどが温帯気候の国。日本最南端の八重山諸島は亜熱帯。これまで植物の標本も八重山のものは集められていなかった事実は、亜熱帯気候の土地への研究者の関心不足を意味している。陸のことですらこれであれば、海の中となれば、なおのこと見逃されているものが多いはず。9月7日、八重山漁協に不思議な魚種があがっていた。ウミンチュには特別の魚種には見えない。セリにかけられて、普通に売られていった。これが、その写真。姿はイラブチャーだが、目の下の柄が違う。