上はマット。
中はお客の質問。
下はその回答。
宮崎県での口蹄疫がなお拡大の様相にある中、沖縄県では臨時の牛セリが発表された。多分、撤回されよう。八重山に万が一口蹄疫の発生を見た日には、まず畜産にとどまらず、観光をはじめとする全産業がストップ。八重山経済の完全停滞が予測される。時間とともに購買者絶対数が減り、金の巡りもなくなれば、どうなってしまうか。台湾における西海岸全土に蔓延した強力な伝染力で、誰もが知るところの口蹄疫である。
今もワクチン接種最中の台湾から多くの観光客を呼び込む石垣島および沖縄本島。その対応はどこか緩んでいないか。ワクチン接種とは、牛に微細の口蹄疫を感染させ、自ら抗体を体内に作らせる作業。いわば、口蹄疫にかかっていない牛に、抵抗力を付ける作業で、口蹄疫撲滅の状況とは遙か遠い世界。宮崎県がそれに踏み切っている。拡大を阻止するための周辺の健康な牛の屠殺が間に合わないからだ。空気感染する強力な口蹄疫だ。台湾の事例を見れば、実際九州全土が危ない次元にあるのは間違いない。そこにこの楽観的セリ再開。宮崎よりも怖い場所に近いのに、これだ。国交がない間柄だが、経済的損失は互いに回避したい。
互いに英断に踏み切れない理由は分かる。しかし理解を求める行為は間違ってはいないはず。ましてや上陸した人への御願いはどんどんしてよいのではないか。そして、人の集まるところにとにかく抗菌マットを徹底して敷くしかない。