(上)廃油ボール (下)2月25日に新川川河口で見られた油で真っ黒なウミネコ
黒く油まみれのウミネコが与那国と石垣で見られてから、3月13日、石垣島東海岸(真栄里から白保にかけて)の砂浜で広範囲に、廃油ボールが漂着しているのが発見された。なかでも最も多い大浜海岸の砂浜は、足の踏み場に注意しないと、あやうく踏んでしまうほどの密度で、細かいものがまんべんなく広がっており、浜に出る際は細心の注意が必要だ。廃油ボールは、履き物の裏につけば、そのまま周辺に広がってゆく。また、気が付かなければ道だけでなく、踏んだ本人の自宅をはじめ、あらゆる場所にその油をつけ続けることになる。炎天下では、液状に溶け出して、回収が難しくなる性質もも持つ。石垣海上保安部によると、廃油ボールはその成分分析から古いものと思われ、長年洋上を漂ってきたものだとのこと。もっか、与那国や石垣島の近海を航空機で監視しているが、新たな廃油の投棄は見られず、引き続き監視に当たっている。なお、石垣ビーチクリーンクラブ(IBCC 代表浅井紀子)が19日に大浜海岸のクリーンアップ作戦を予定。八重山環境ネットワークも会員に呼びかけて参加し、廃油ボールの拾い出しをする模様。