3月7日午前8時半からコーラルネットワーク(宮本育昌代表)による恒例のリーフチェックがおこなわれた。薄曇りの朝、ボランティアダイバーらがサザンゲートブリッジ下の船泊に集結。ミーティングの後、午前9時前には桜口に向けて一行は出航。参加するのは神奈川、滋賀、東京などからのボランティアで、地元で仕事をする人なども加え8名がダイビングスーツに身を包み、ダイビングボートに乗り込んでいた。各自2本の空気ボンベで潜水。決められたコースのサンゴを観察。魚や底生動物なども水中でボードにメモなどして、生物の痕跡をチェックしてゆくもの。参加者は真剣な面持ちで機材を確認してリーフチェックの方法を頭に思い描いていた。水中ではサンゴの観察以外に、魚や軟体生物などもチェックして、海の変化を捕らえる。昨年のリーフチェックでは、新たなミドリイシ個体の増加が見られない現象が観察され、海のダメージが深刻な状況にある可能性が見えている。ただ、主たる原因は不明で、この日のリーフチェックで、その事態が継続しているのか否かが、確認できるとのこと。今年は、国連により生物多様性年とされる年で、日本でも名古屋で世界的な生物多様性のイベントCOP10が開催されるため、内外で生物多様性の場としてのサンゴ礁域は、注目される場所となる。サンゴ礁に関する関心が高まるということは、国内では八重山がサンゴの種類といい、面積といい、日本の代表格のサンゴ礁域を持つエリアであれば、もう少し注目されていいはず。