石垣島でマグロ国際会議が開催

石垣島でマグロ国際会議が開催

 12月10日から一週間、石垣島八島町の国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターで、ISC太平洋クロマグロに関するワーキンググループの作業部会が開催されています。アメリカ、フランス、台湾など4カ国の研究者が加わって、総勢30名ほどがクロマグロの資源評価に関する話し合いを実施。これは現在韓国で開催中のWCPFC(中西部太平洋マグロ委員会)の北小委員会が管理を担当としており、北太平洋におけるまぐろ及びその類似種に関する国際漁業委員会(ISC)作業部会の会議として実施されており、結果の詳細などは会議が終了していないことから、発表まではしばらく時間がかかる予定です。ISCがクロマグロの資源評価を実施したのは今年5月、7月で、そこで浮上した問題点に関しての対応方法を、この石垣島の作業部会で話し合っています。世界には5つの国際まぐろ漁業委員会(大西洋、インド洋、ミナミマグロ、中西部太平洋、東部太平洋)があり、各国が加盟して資源の持続的な維持を目的に話し合いを実施しています。中西部太平洋委員会北委員会では、北太平洋のクロマグロとビンナガに関してISCが資源評価を、管理は上記の北小委員会が実施中で、今回の石垣島での会議はクロマグロについてのものです。なお今年は石垣島での国際会議開催が石垣島で2度目。10月に環境省による東アジアサンゴ礁シンポジュームが開催されています。石垣島での国際会議開催の機会が増えている傾向は、緯度の低い場所での国際会議の必要性が高まっていることとも、関係があるかかもしれません。地球温暖化、地球環境問題などは、本来、途上国の経済問題とも軌を一にするもの。先進国にある亜熱帯エリアとして石垣島の注目度が上がることに期待したい。(写真は会場の国際サンゴ礁研究モニタリングセンター。国際会議が開かれている様子は、全くない。)

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