11月25日午後1時半から国際農林水産業研究センターでホワイトサポテ・ピタンガの接ぎ木講習がおこなわれ、先着15名の市民が講師の米本仁巳氏から、ナイフをつかっての接ぎ木のやり方を学びました。果樹は、種子からの生育では、どんなものができるか不安定なところがあり、しっかり実のなる木から枝を調達して、接ぎ木をすることで安定した生産が可能となります。この日、熱帯果樹のホワイトサポテとピタンガそれぞれに、受粉済みの枝と、受粉していない枝をそれぞれ接ぎしていました。枝の方は、しっかり本体と切り口が密着するように、まっすぐに切り口を作らなければ成らず、参加者は慎重に、枝先をナイフで切っていました。本体の幹に切り口を入れ挟むのですが、肉が密着しなければ失敗するために、少し斜めに入れてテープで固定すると可能性が高まると、米本氏は述べていました。接ぎ木用テープとパラフィンテープといった2種類のテープで固定し、枝側をしっかりテープで巻き、水分を保持するために、袋に入れます。接ぎ木した鉢は、水をしばらくやってはならず、水分をとると接ぎ木側がしんでしまうとのこと。実に、デリケートな扱いが必要で、接ぎ木の難しさを参加者は身をもって経験していました。なおこの講習は、26日27日も実施予定で、市民からの問い合わせが多く、人気の講習になっています。『熱帯果樹接ぎ木講習会』の動画はこちら