石垣市商工会が実施するいしがきブランディングプロジェクトが、今年も取り組まれています。これは、地域内経済循環システムの構築を目指し、かつまた持続可能な観光産業を実現する目的で行われているもの。ブランドにINGでブランディング。石垣島のイメージを、この2つの目標をかかげながらどうブランド化するか。委員らによって話し合われて、これまで新たな取り組みが実施されています。昨年は国の実施する「小規模事業者全国展開支援事業」が行われ、全国商工連合会からの補助金800万円で先進地視察、情報発信番組制作、八重山ファンクラブ、自然観察会、パンフレット制作などなど、多彩な取り組みを実施。それらが認められて、今年は環境負荷低減国民運動支援地域振興事業の補助金が内閣府沖縄総合事務局から下り、継続してプランディングプロジェクトが進められています。来る11月8日9日には、実験的なカーボンオフセットモニターツアーが実施される予定で、その下見が10月15日に行われました。講師は谷崎樹生氏。このツアーは、約15名のツアー客に、八重山における荒れ果てた悪い海岸林と、健全な良い海岸林を見てもらい、その違いを知ってもらう。また底原の南の農地でグランドカバー植物(雑草の暴走を押さえ土壌保全する草)とフクギの植栽を実施するというもの。この日は、エコツアー部会の7人が、ツアーを実際に体験して、問題点や疑問点を洗い出し、実際のツアーに備えていました。ツアー内容を吟味して、環境問題に熱心な観光客に、カーボンオフセットモニターツアーの意義が伝わるか。その確認作業です。荒れ果てた名蔵アンパルの海岸林の悲惨な風景と、昔から変わらないネバル御嶽のすばらしい海岸林。大きなガジュマルの大木の偉容には、驚かされます。一行は、ツアーの途中でグランドカバー植物を採取しており、最後にそれを農地で植え込み終了です。その後、防風林完成イメージとなる場所を見学しながら市街地へ戻りました。まだ聞き慣れない「カーボンオフセット」の言葉は、個々人あるいは事業所で、二酸化炭素の排出をした分何らかの補填をして、カーボン(二酸化炭素)の増加を止めようというもの。取引をして、排出分の植物を植えるなり、環境に優しい取り組みを積み上げようというもの。広くこの運動を拡大・普及すれば、フードマイレージゼロの商品を優遇し得ることにもなるのではないか。フードマイレージゼロとは、島産農作物。これを進ませるのは、やはり市民の意識の高さです。