八重山における台風13号の爪痕は、総額約7億2000万円。各種施設では石垣島は約800万、竹富町は約4000万、与那国町は約4800万。農林水産関係は、石垣市は約1億3000万、竹富町は4600万、与那国町は1400万。このほか、NTTや電気工事にかかる負担は別になる。また、台風が長くいたことによる営業不利益は、莫大で、観光関連では様々に不良在庫のゴミとしての放出。処理するために処理場負担と、相変わらず台風銀座の辛酸を嘗めさせられるのだった。もちろん、車や建物がかぶった潮を洗い流す水も、過剰消費される。農産物への塩害の影響もあるのだが、そこはじわりじわり来るために、試算は無理。漁業は、長いしけで、休漁を余儀なくされる。台風により島の機能ストップは、数値ででない不利益を生んでいる。もちろん、停電に備えて、インターネット依存が高まれば、ダイナモ用意、バッテリー準備、食料買い込みと、いつも以上の出費が来る。この負担を、上手に日頃相殺する工夫も必要になる。死者を出さない八重山の台風被害だが、台風が近づくと迎えるモードがあり、住民には見えない負担が毎回のしかかるのだが、これを受け入れられるところに逆にそれは凄さかも。これが「台風文化」というものかも。台風が来るとなると陸へ動くウミンチュの船。去るとなると一斉に片付けに走る。ある種の刻み込まれた反射神経だ。