WWFジャパンが転石調査を実施

WWFジャパンが転石調査を実施

 世界で進められる生物多様性の取り組みですが、国際サンゴ礁年の今年、海岸での砂浜の環境保全に加えて、新たにサンゴの死骸でなる海浜での転石帯の環境へ注目がいこうとしています。生物多様性の取り組みが増しています。現在、WWFジャパンによる南西諸島における生物多様性評価プロジェクトが進められており、8月8日午前9時からWWFジャパン白保サンゴ礁保護研究センターに、調査メンバーが到着。さっそく白保の海岸に移動して、海岸の陸上部で海水のとどかない潮上帯におけるカニなどの甲殻類の調査がおこなわれました。この転石地帯は、恒常的に生息する種ばかりでなく、陸生のカニが海岸で産卵し海で成長して陸に戻るとき、陸上での生息が可能となるまでの幼少期に生息する場所でもあるとのこと。いわば外敵に淘汰されないサイズに成長を果たすため、この石の下などに隠れて、生育する大事な場所。この場所が近年失われており、この場所での状況を把握するためにこの調査がおこなわれています。なお調査のメンバーは、琉球大学教育センター非常勤講師でNPO海の自然史研究所の藤田喜久氏および鹿児島大学の鈴木廣志氏と研究室の学生3名の計5名です。

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